グラタンのパズル日記2(仮)

ブログ移転しました。あくまで仮拠点ですが、問題なければこのまま続けていく予定です。

幸腹グラフィティ

 


アパートで一人暮らしをしていた町子リョウは叔母に頼まれ、毎週土曜日に はとこの森野きりんを自宅に泊める事になった。これまで自身の無かった料理の腕をきりんに褒められたことをきっかけに、リョウは誰かと一緒に食事をする楽しさを思い出すのであった。

 

食事を通して知り合った少女達の交流を描く4コマ漫画が原作。
グルメを題材にした作品の多くが「如何に美味しそうに見えるのか」という課題に対し色々工夫してきたのは昔も今も変わらない。その中でこの作品は…少女達の食事シーンを濃厚に、エロく、そしてしつこく描いている。だからこそ多くのファンがいるのは事実だが自分はそこまでせんでもいいのになぁ…と思ってしまう。原作漫画に比べればまだ絵が濃くないらしいが画像検索すればどんな感じか分かるはずだ)、それでも料理にあれこれ効果音を付けたりテカらせたりするのはかえって食欲が削がれる気がするのだ。

実は登場する女の子達は皆美術系の高校を目指すため、それ専門の予備校に通っているという設定があるのだが…必要かなこれ。主人公が料理を作ることに関する悩みとかそういうのは1話でほぼ解決しているのでそれ以降は割と話がダラダラしてしまう。受験や学校行事等のイベントが全くないわけではないのだが、あくまで「食事シーン」の前座であってそこまで深く掘り下げられる事は無い。食事が最優先のため受験のための実技とかそういうのは無いのだ。かといってメインとなる場面が過剰な演出(シャフト作品は何故同じようなレイアウトを頻繁に使うのか…それが似合う作品なんて物語ぐらいだというのに)で台無しになっている。

こういう作品は見ている人間が美味しそうに思えるかどうかで評価が真っ二つに分かれてしまうのが特徴である。
自分はこれを見て良いダイエットになりました。ガッツリ痩せられます。